2020-07-04:抜歯

親知らずを抜いた。 朝七時五十分に起きて、歯を磨く。一時間と少し経ったら、他人に口の中を見せないといけないので念入りに。 __________________________________________ 先日、たぶん十年ぶりくらいに歯医者に行った。左上の親知らずが鈍痛を訴え始めた…

憂き世話

「人生は単なる付属品だ」 とあなたは言った。 「生まれたというその事実だけが、僕たちが生きている唯一の理由で、人生がああだこうだなんて後付けの娯楽みたいなもんなんだよ」 あなたの人生の一部にでもこうやって私が存在している。それも、あなたにとっ…

2020/06/15

久しぶりに日記を書く。 「日記ってのは毎日書くから日記なんだ」と、小学四年生の時の担任が言っていた。体育の時間に、鍛え上げた筋肉を見せつけるために服を捲ってキャーキャー言われてたあの先生(キャーキャーはもちろん黄色い声なんかではなくて、ただ…

雨が降り出した。私は室内にいる。だから濡れない。当然のことだが、その当然が当然であることが、なんとなく恐ろしく感じられる瞬間がある。 狭い部屋のベッドの上で、ひとりでいるのに服を着ていることを、ふと不思議に思う。着飾る必要もないし、寒いわけ…

憂き世話

普段は家にこもっていたいと思っているくせに、いざ「外に出るな」と言われると、なぜだか無性に外に出たくなるのは、私だけではないはずだ。人間は誰しも心の中に天邪鬼を飼っている。心の中の天邪鬼たちも、政府からの自粛要請を受けて、天邪鬼だから、外…

2020/2/11:退屈な祝日

ひとり、どんよりとした気分で終えるこの一日が、自分の今後の人生にとって善にも悪にも働かない、きっと、数ヶ月もすれば記憶の端にも登らない、思い出そうとしても思い出せない類の一日になってしまうのだという予感が、布団に潜ることを躊躇わせる。 ふと…

2020/2/3:雑文

令和2年の2月。もう年が明けてから1ヶ月経った。この1ヶ月、何もしていない。何もしていないのに1ヶ月が経っていて超怖い。とか言ってるうちにまた1年終わるんだろうな。 2年も経てば、仕事にも慣れて余裕が出てきて仕事終わりに友達とかとご飯食べて…

憂き世話

「こんばんは、起きてる?」 僕たちの会話は、毎回、その言葉から始まる。それは電話だったり、SNSのメッセージ機能だったり、玄関先でだったり、状況は違えど、いつだってそうだった。アシちゃんの家だったり、駅前だったり、適当な場所で落ち合って、ふ…

憂き世話

中国地方の小さな地方都市、都市だなんて呼んでしまうのも恥ずかしいくらいのここにある国立大学には、受験に失敗してランクを下げて行き場もなくて仕方なくここを選んだという学生ばかりが多く通う。なんでこの大学を選んだの? と訊くと大抵、苦笑いを浮か…

憂き世話

「そう、あの時から僕の性格はこんなに卑屈でどうしようもない匂いを漂わせ始めたんだと思います。どこか一点が腐り始めてしまった果物、そうだな、蜜柑とか梨とかそういうものを思い浮かべていただければ分かりやすいかもしれません。それまでは綺麗な色や…

憂き世話

猫が交尾中に出す声は、赤ん坊の泣き声に似ている。猫も夜中に交尾をする。人間と同じ。深夜に窓の外から聴こえてくる声は不気味で、猫が鳴いてるのか、赤ん坊が泣いてるのか、猫が鳴きながら交尾をして、それで、雌猫から赤ん坊が泣きながら生まれたのか、…

2020/01/02

年が明けて1日経った。 12月31日の23時前くらいに眠くなったので寝て、起きたら1月1日の午前2時で、ウケた。居間のコタツと夢の中で新年を迎えたマヌケな24歳。 1月1日は酒を飲んで寝ていたら終わった。 朝、起きて簡単なおせち料理と日本酒で朝食を済ました…

廃墟2019

今年は何故だか、廃墟によく足を運んだ。人が造って、人が捨てて、人気のない、自然に迎え入れられつつあるような場所たち。社会不適合感のある僕は、そういうところにふらっと訪れて、ボーッとして心の安寧を保っています。今は誰もいないけど、確かに人間…

2019/12/28

今年も終わる。来年が来る。来年が来て、また今年が始まる。何言ってんだ。 僕は12月30日が仕事なので、全然終わってないのだけれど、今日から9連休の人が世の中には沢山いるらしい。だから、今日、街を歩いていると終わりの空気を色濃く感じる、気がする。 …

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いつまで経っても大人になれないままで大人になってしまった。矛盾を飼っている。飼い慣らせない。ダサい。 塞がることのないピアスの穴とか、元に戻らない割れた舌先とかが、恥ずかしくなる歳になるんだろう。きっと、思っているよりもすぐに。 高校生の頃…

2019/10/5

夜になったら酒を飲む。これは義務。 最近はジャックダニエルをストレートで飲むのが最高だってことに気づいて、小瓶や中瓶を傾けている。コスパはあまり良くないけど、びっくりするくらい次の日に残らない。小瓶を一晩で一本空けても、次の日、何も残らなく…

憂き世話

吉本くんはいつも「楽して暮らして100歳で死にたい」と言っていたけど、中学を卒業してすぐ働き始めて、その仕事は全然楽なものではなくて、過酷な肉体労働。重いものを運んで、組み立てて、分解して、高い所の狭い足場をせせこましく歩き回るような感じの仕…

2019/08/29

8月が終わるってことは、夏が終わる。 盆明けくらいから一気に涼しくなって、朝晩は肌寒いほどだ。仕事でバイクを乗り回しているわけだけれど、今日の夕方はなんだか風が冷たくて震えながら運転した。 月曜日にふとチェストピアスを空けたい衝動に駆られて、…

2019/8/15

あと10分で今日が終わる。なのでこれを書き終わっている頃には2019/8/16になっているかもしれない。どーでもいいね。 中村佳穂の音楽を聴きながら、吉田棒一を読む。天才ってのはネットとか書店で、沢山沢山、目に耳に訴えかけてくるけれど、じゃあ実際どれ…

2019/8/1:令和、霊話

元号が変わってから良いことがない。本当にない。 親類が立て続けに亡くなったり、祖母が入院したり、彼女とうまくいかなかったり、仕事もうまくいかなかったり、その他諸々。 テレビを見てると、しょーもない話題か、悲惨な事件か、あやふやで訳の分からん…

人は死ぬ。 あいつが死んだらしい。らしいってのは風の噂で聞いたから本当に死んだのかは分からないって恋人が言ってたから。 死んで欲しいと思ってたけど、正直、どーでもいい。死んだんだ、へえー、って感じ。 問題は、その事実を恋人の口から聞いたことで…

2019/06/29:雨のち曇り

朝、目が覚めると6:40。 今日は会社のボランティア活動で6:30集合。集合場所までは車で30分。アラームは5:30にセットしてたはずだった。で、目が覚めたのが6:40。 終わってる。 もう諦めて、上司に連絡もせずにまた目を閉じる。 土曜日だから許してほしい。…

憂き世話

「死んでしまえ」 ふと、口から出た言葉。誰に向けた言葉なのか、自分でも分からないけれど、死んでしまえ、確かに今、私はそう思って、そう口にした。 「死んでしまえ」 いつだったかな。元カレに言われたことがあった。 酔った勢いで居酒屋で知り合った知…

2019/06/08:雨

明日は試験だ。勉強をしようと参考書を開いて、眺めて、飽きて、スマホをいじって、参考書を眺めて、飽きて、スマホをいじって、を繰り返している。もう夕方だ。今日は天気が悪くて不快。 1ヶ月くらい前に「愛がなんだ」っていう映画を観た。あれを観てから…

憂き世話

溜め息を吐いた。何か悪いものが、この薄い不恰好な唇の隙間から、ふっ、と流れ出していく想像。しかし、何も変わらない。あの男はここにいない。今頃どこかで適当に会える適当な女と適当に酒を飲んで適当な相槌をうっているんだろう。 仕事帰りに買ったコン…

憂き世話

唇を合わせる。そして、舌を合わせる。粘膜と粘膜の触れ合う音。唾液の混ざり合う音。今まで知らなかった他人の中の匂い。舌先が触れる他人の頬の内側の柔らかさ。 微かに血の味がする。気づかないふりをする。自分の怪我か、相手の怪我か、分からないし、ど…

2019/04/06

昨日は会社の歓迎会だった。会場は大学生の頃に住んでいたアパートの近所にある店。幹事を任されて適当にこなしてタクシーで二次会へ。車を店の駐車場に置かせてもらっていたので、今日の朝、取りに行った。 以前住んでいたアパートの前を通り過ぎる。僕がい…

憂き世話

ふっ、とすぼめた口から息を吹く。目の前にぶら下がる小さな蜘蛛が、呼気に当てられて、ふらふらと揺れる。私は空気中の酸素を消費してその分、二酸化炭素を多く吐く。そういえば昨日、炭酸水をたくさん飲んだから今日の呼気にはいつもより多めに二酸化炭素…

友人が半年後に結婚するという。8年付き合ってる彼女と。ガキの頃はやんちゃして暴れ回ってたくせに、高校出てからこれまで仕事を辞めずにしっかり働いて、そんで結婚か。 部活前に部室でコソコソ煙草吸って、授業なんてちゃんと座ってる方が少ないというか…

2018/12/29:雪

昨日仕事を納めて、今日から6連休。年末年始にしっかり休めるのは嬉しい。と、思っていたら雪が積もる。この家の庭は無駄に広い。田舎は土地が安いから、無駄に広い庭を携えた家が多い。隣の家の庭もバカ広い。幼馴染がせっせと雪かきをする姿が見える。朝…