楽器の一つひとつが鳴らす音を違える、つまり、個性を持つ様に、声も個性を持つ。声は音だ。そして、楽器の個性を最大限生かす役割を持つのが奏者だ。良い音が鳴る楽器でも、奏者次第では退屈な演奏となる。楽器を生かすも殺すも奏者次第である。声の持ち主は奏者だ。声は音。身体が楽器。勿論、楽器を演奏するにおいて、他の楽器、奏者との駆け引きが重要となる。音の融合、アンサンブルの一員。歌を歌うとはそういうことでもある。
そう、歌は発話ではない。音楽だ。