万年筆と左手

f:id:toumei88:20160111052433j:image成人の祝いに貰ったお金で万年筆を買った。ふと思い付いてネットで色々調べてみると思っていたより色々な種類があり、デザインも様々で、面白い。知識など無いので、とりあえずデザインやロゴが気に入ったものを買った。ひとつだけ問題があって、僕は文字を左手で書く。万年筆は主に右手で書くことを前提に作られている。右手で書く人は左から右へ引く方向に文字を書くが、左手で書く人は左から右へ押す方向に文字を書く。万年筆のように先の尖った筆記具では、押す方向に書くと、紙にペン先が引っかかり、破れてしまうこともある。ボールペンも押す方向に書くと、インクが掠れてしまう。左利きはボールペンをよく壊すというが、押す方向に書くとどうしても筆圧が強くなってしまい筆記具に負担がかかる。左手で文字を書く人にとって万年筆はかなり敷居の高いものなのである。しかし、僕は買ってしまったのである。小学生の頃に習字の授業があったが、あれも左利きには辛い時間で、なぜかというと左手では物理的に書けないのだ。止め、はね、はらい、あれらは右手で書かれることを前提に作られている。左手ではどう頑張っても書けない。なので左利きなのに右手で書くということを強いられる。僕も右手で書いていた。あの頃の努力を今に生かせるかもしれない。万年筆も右手で使えるように、頑張ろうと思っている。インクがまだ届いていないので、早く届かないかとそわそわしながらこの文章を書いた。