2018/11/04:昼前

部屋の窓をから顔を出して、煙草を吸う。視界にはカメムシが8匹。向かいのベランダの白シャツに3匹とベランダのフチに2匹と飛んでるのが2匹と窓の内側のレースカーテンに1匹。クソ田舎だから人間は少なくて、カメムシは多い。

煙草の匂いが指と口の中にこびりつく。石鹸でゴシゴシ手を洗っても、歯磨き粉で思いっきり歯を磨いても、なかなか無かったことにはならないうぜえ匂い。煙草を吸ったことが彼女にバレるかもしれないな、というくだらないスリルを抱えて午後から彼女に会いに行く。

 

朝、母親が「お父さんと出かけるから、昼ごはんは適当にあるものを食べて」と部屋のドアを開いた。眠気まなこで、おう、おー、オー、と返事をする。母親が「空き缶捨てときなよ!  今日、資源回収だったし捨てればよかったのに」と部屋のドアを閉めた。おれの部屋には大量の空き缶が袋詰めされていたり、転がっていたりする。そのほとんどがストロングのロング缶だ。

 

11月も始まったばかりだというのに、もう金がない。今月半ばには「連続休暇」なる愛すべき1週間が待っているので、旅行にも行かねばならないのに、もう金がない。金がないけど、昨日はステーキを食いに行った。ステーキは美味かったけど高かったので、もう金がない。あと最近はガソリンもめちゃくちゃ高いので、もう金がない。

 

せっかく何もない日曜日だから何をしようかと悩む。せっかくだから有意義に過ごしたい。時間を無駄にしたくない。何をしようどこに行こう。考えていると2時間くらい経っていた。今は、可愛いサボテンでも買いに行きたいなー、でも、可愛いサボテンってなかなか見つからないんだよなー、とか考えている。

そんで結局何もせずに彼女に会いに行く時間になる。彼女とはもう1ヶ月以上エロいこととかしてないけど、おれは彼女が好きだ。性欲が一緒にいる口実ではないんだということに安心する。同時にけっこう不安にもなる。だからちゃんと平日の会える時には会いに行くし、休みの日には大抵一緒に過ごす。それで良い。