2018/11/12

今日は月曜日。

選挙カーの大音量で起こされた。市議会選。「〇〇をよろしくお願い致します」「〇〇村の皆さん、お騒がせして申し訳ございません」「私、〇〇、〇〇と申します」。同じ言葉の繰り返し。どの車も同じことしか言わないなら選びようも無いだろ、と思いながら布団の中でウダウダする。

ネットを漁っていたら夏帆のパンチラ画像が目に入った。超エロいな。朝からエロが過ぎる。元気が出たので、起き上がって何をしようか考える。洗車をしようと思いつく。そういえば、もう何ヶ月も洗っていなかった。ライトの光に引き寄せられて車体にぶつかり死んでいった虫たちの死骸が無数にこびりついた黒いボディ。泡立てたスポンジで擦る。車体に貼り付いた小さな小さな死骸たちは、なかなか剥がれ落ちてくれなかった。無数の命だったものが汚れとしてホースの水に流されていく様を眺めながら、昼飯のことを考えるのが生きるっていうことだ。

 

昼は、担々麺を食べに行った。人気店で、土日はめちゃくちゃ並ばないと入れないので行く気にならない。平日の昼は、並ぶことは並ぶけれどまぁ並んでもいいかなってレベルの並び方なので、平日休みの今日、満を持して食いに行った。めちゃくちゃ美味かった。

 

午後から彼女が歯医者に行くというので連れて行って車で待つ。

少し前から差し歯の挿入に向けての治療を開始していた彼女の下顎前から右に5番目くらいの歯茎には何やら金属製の突起物が生えていた。サイボーグみたい。初めてそれを見たときに声を出して笑ったら悲しい顔をされた。3度目くらいの治療の後、なにやら「恥ずかしい」と照れていたので理由を聞くと、歯茎に生えた金属製の突起がピカピカに磨かれてしまったのだと言う。見せてもらう。たしかにこれまではただの歯茎から生えた金属製の突起だったものが、歯茎から生えたピカピカの金属製の突起になっていた。声を出して笑ったら悲しい顔をされた。

そして今日、ついにその歯茎から生えたピカピカの金属製の突起の上に、差し歯が被せられるのだった。車で眠りながら彼女を待った。ウトウトしているとドアが開く音。彼女の嬉しそうな顔。歯を見せて、というと「1時間くらいずっと噛み締めてないとダメなんだって」とのことで、口を開けないらしい。彼女のピカピカの差し歯を拝むことは叶わなかった。明日、見せてもらおう。綺麗な歯がついたね、って笑ってやろう。