2019/04/06

昨日は会社の歓迎会だった。会場は大学生の頃に住んでいたアパートの近所にある店。幹事を任されて適当にこなしてタクシーで二次会へ。車を店の駐車場に置かせてもらっていたので、今日の朝、取りに行った。

以前住んでいたアパートの前を通り過ぎる。僕がいた部屋にはカーテンが掛かっていた。僕は三階に住んでいたので外から大して見えないだろうとレースカーテンをつけていなかったけれど、いま住んでいる人はちゃんとレースカーテンをつけている。生活力。掃除だとか自炊だとか、洗濯物をたたむだとか、僕は普通のことができなかった。今もあまりできない。

 

あの部屋で僕は二人の女の子と過ごした。泣いたり泣かせたり、笑ったり笑わせたり、けっこう色々な思い出のある部屋だった。もうあそこには知らない誰かが住んでいる。あの部屋で誰かが知らない人生を過ごしている。あの部屋で泣かせたり笑わせたり、泣いたり笑ったりしてるのかもしれない。

 

社会人になってもう一年が過ぎた。たった一年。たった一年と少し前に、僕はあの部屋にいた。なぜだか遠い昔のように感じる。

 

人生はさらさらと流れていく。辛かったことも楽しかったことも、もう過去という海に到達して、溶け合って形を無くしている。

過去に潜って、息苦しくなって、浮上。浮上して見える空は曇り空で、なんか虚しくて、また潜る。で、また息苦しくなるんだよな。馬鹿らしい。

 

501号室。