2017-01-01から1年間の記事一覧

寒い、雪が積もりつつある夜。

恋人が飲み会から帰ってくるのを待っている。遅い、って拗ねたら「誰も待っててなんて言ってないよ」と諭されるので拗ねない。本当は少し寂しいけど、まぁ、拗ねない気の持ち方を会得しつつある。たぶん。 就職に向けて、宿題みたいな感じで渡されたペン字練…

恋人の中にいつまでも昔の男の影が見えて、苦しい。いつまでもいつまでも付き纏う。あの男と離れるために、おれと一緒にいるんだろう。たぶん。それが全てではなくても、そうなのだろう。 いつまで、孤独なのだろう、僕ら。

12月

iPhoneを同期させたくて、pcにつないでみるのだが、pcが悪いのかケーブルが悪いのか、読み込んでくれない。 何度か電源を落としてみたり、ケーブルを変えてみたりするのだけれど、一向に読み込んでくれるような気配はない。 つい先日まで、ちゃんと使えてい…

冬が近づいてきたような

ここ数日で一気に空気が冷えた。一昨日、冬の空気になった気がして「今日は霰が降りそうだなぁ」と思っていたら、案の定、バイトが終わって帰ろうとしている頃、1日中降り続けていた雨の中に小さな氷が混じり始めた。 冬の匂い、という表現があるが、なるほ…

雑記

特に理由なんてなくても、なんだか気持ちが落ち込む日っていうのがあって、今日はそれ。本当は理由があるのかもしれないし、ある気がするけれど、それは理由と呼ぶには少し曖昧過ぎるから無いのと同じ。と自分に言い聞かせてみる。 昨日、注文したCDと詩集の…

祖母との電話から

祖母と電話をした。祖母はよく電話をかけてくる。最近は夜中の23時頃にかけてくることが多い。寝た方が良いよ、と言うと、あんたは忙しくて夜中しかまともに電話に出れんから、と言っていた。昔から両親は共働きで、家に帰ってくるのは早くても19時や20時だ…

憂き世話

「怖いから見たくない!」 そう言って絢子はトイレから走って出ていく。 検査窓に赤紫色の線がうっすらと浮かんでくる。段々と色が濃くなっていく線の左側には真っ白な空白。線は一分ほどではっきりと現れた。まだなんとなく安心できず、そのまま数分、小さ…

憂き世話

高校へ続く道は桜並木になっていて、春になると花は鮮やかに咲き乱れ、そして一週間ほどで散っていく。落ちた花弁が道路の端の方へと追いやられて茶色く腐っていく間に、木々は生命力が透けて見えるほどに濃い緑色をした葉を育て、自らが落とした花弁のこと…

憂き世話

あんたの、ふとした一言にどうしようもなく悲しくなってしまうことがある。でも、おれは、あんたの抱える過去を忘れろとか忘れるなとかそんなことを言いたいとは全くと言っていいほど思ってない。 だって、過去って一人ひとり違っていて、その過去があっての…

憂き世話

夕方くらいから、日が暮れて数時間経った今まで、ずっとずっと同じ問題を考え続けている。 自分の頭が相当に悪いと気づいたのは最近のことで、「宿題面倒臭いよ〜」なんて台詞が、教室のあちこちから毎日聞こえてくるものだから、私は勝手に勘違いをしていた…