2021/4/20

 この口から吐き出す言葉に正しいも間違ってるもクソもへったくれも無いだろ。へったくれ、って何だ? 知らねえ。どーでもいい。例えば、世界の始まりを「無」だと考える人々がいる。「無」から「宇宙」が生まれて、そっから「銀河」、「太陽系」、「惑星」、「地球」。「人間」。とか言っちゃって。「無」から生まれたなら、それは「無」だろうよ。だから、僕も貴方も「無」でしか無いのだろうよ。どーでもいい。

 あ、そういえば、明日は4月20日ではないらしいよ! ヒトラーの生まれた日、内田百閒が死んだ日、あと、これはちょっと違うけど、マリファナスラングは420。お前が生まれたのもその日だったな。大地震が街を割って沢山の人を殺して、オウムなんとか教が日本をぶっ壊して沢山の人を殺した、その年のこと。沢山の人が死んだその西暦〇〇〇〇年にお前は生を受けたんだよ。選べないのよ、生は。

 高校受験の合格発表の日。発表された中に受験番号があるのを見つけて、ほっ、と胸を撫で下ろして、バスで帰路に着く。家に帰ってテレビをつけると、津波の映像。壊滅した街。賽の目状の基礎だけが、そこに街があった名残で、他には何も残らない、壊滅。連日、更新されていく死者数。いつまでも実感のない僕。生きている僕。運が良い、とか最低な思考が湧いて気が狂う僕。

 生まれたことに後悔はしていない。しかし、それが自分の意志で成された偉業ではないことは知っている。じゃあ、何故、僕は僕としてここにいなければいけないのか? いや、ここにいなければいけない理由などない。ここにいる、という、事実だけが在る。事実に則った事象しかこの世には発生しないのだと、化学とやらが証明している。僕は、事実であり、事象である。とか、格好つけて言ってみるけど、納得できる筈もない。どーでもいい。

 目を閉じると、暗い。

 幻聴も幻覚も体感してみて初めて理解ができると思ってたけど、いざ体感すると、以前よりも、もっと訳が分からなくなった。分からないことで出来上がっている、世界は。

 分かることと言えば、言えば、言えば、あー、うん、何もないな。

 文字の羅列、思考の掃き溜め、文章、脳味噌、垂れ流しインターネット、愛してるよインターネット。