2021/05/06 : Vomiting Green

ゴールデンウィークが終わった。

ゴールデンウィークが終わった直後、深夜3時、吐き気に起こされる。トイレに駆け込むと空っぽの胃が収縮して、無理矢理に何かを吐き出そうとする。全力を振り絞りやがった胃が、僕の食道と口腔内、そして便器へと送り出したのは、謎の緑色の液体。松田優作に負けず劣らずの「なんじゃこりゃあぁぁ!」を心の中で叫ぶ。人体から出てきて良い色味ではない。なんか、湯掻いた枝豆みたいな色。あ、あれだ、ずんだみたいな感じ。ずんだ製造機? 深夜3時になにを吐き出しているの? という気持ちでトイレから出て、水をがぶ飲みして、検索エンジンで「ゲロ 緑」と調べると「嘔吐物に緑色が混ざるのは胆汁が混ざっているためです」という記述を見つけた。そんなに心配する必要はないとのこと。ただ、赤ちゃんについての記事が多いのが気になった。というか、ほとんど赤ちゃんについての記事だった。緑色のゲロを吐くのは赤ちゃんが多いのだろうか。僕は赤ちゃんなのかもしれない。もやもやしながら、また、眠りについた。

深夜4時。また、吐き気で目が覚める。嘔吐。1時間ぶり2度目のずんだ。朝になったら病院に行こう、と決意する。

 

朝起きて、会社にTEL。

吐き気がすごいので病院に行ってきます、はい、昼からは出るつもりです、すいません、はい。

理解のある職場で助かる。問題児でごめんなさい。連休明けに半休をとる罪悪感ほど罪悪感罪悪感した罪悪感はない。

 

病院に着く。久々の内科。ピアスを外しておく。レントゲンとかあると困るから。あまり内科には行かないので、かかりつけ、ってほどでもないけれど、かかりつけのこの内科はいつ来ても人が多く待ち時間が長い。ここの先生はとても丁寧な診療をするので、人気があるのだろう。僕もファンです。

受付を終えてすぐに検尿カップを貰って御手洗いへ。出ねえよ、、、と思いつつ、なんとか絞り出して、無事検尿を終え、待合室で、ぼー、と待つ。平日の午前、院内にはやはり老人が多い。続々と老人が訪れて、コロナウイルスワクチン摂取の予約をしていく。大盛況の病院のため受付で「予約の予約になりますがよろしいですか?」とか言っている。予約の予約ってもうシステム崩壊してるじゃん、と思う。

名前を呼ばれて、処置室へ。看護士さんに病状を聞かれながら血圧を測る。吐き気がすごくて、あ、あと、めまいと、なんか汗がめっちゃ出るので困ってます、と病状を伝える。そして、またしばらくしたら呼びますね、と言われて、待合室に戻り、ぼー、と待つ。

 

1時間ほど待って、ようやく名前を呼ばれる。大盛況な病院なので待ち時間が長〜い。診察室で先生に再度病状を伝える。尿検査に異常はなし、とのこと。症状はいつからなのかとか、飲んでいる薬についてとか、色々と問診を受けて、脈拍を測り、簡単な行動テストのようなことを行う。先生が人差し指を出して、言う。

「私の指と、自分の鼻を人差し指で交互に触ってみてください。」

言われた通りに、鼻と先生の人差し指とを交互に触る。

鼻、ET、鼻、ET、鼻、ET、、、。

「もっと速く!」

急にスパルタ。

鼻ET鼻ET鼻ET鼻ET、、、!!(全力の鼻ET)

「はい、ありがとう」

一体これはなんのテストだったのだろう?

次に横になって、上向いて、横向いて、上向いて、また横向いてを繰り返す。体勢を変える度に、

「目眩はありませんか?」

と聞かれる。ありません、と答える。

その他いくつかテストを行なって次は採血。身体に穴を空けまくっているクセに僕は注射が苦手だ。痛いもん。

 

結果が出るまで、再度、待合室で、ぼー。ぼー、としてたら午前中が終わりかけている。名前を呼ばれて、また診察室へ。血液検査も異常なし。胃薬と吐き気止めを処方して様子を見る旨を伝えられて、再々度待合室へ。

その後、もう一度名前を呼ばれ再々度診察室へ。

「脳の写真撮ったことありますか?」と聞かれる。脳の写真??? 無いです、と答える。紹介状書くから一応大きな病院で一回CT撮ってみようか、と言われて、あ、脳の写真てそういうことね、と納得。一瞬サイコパスキラーだと思われてるのかと思ったじゃん?

 

やっと診察を終えて時計を見るともう12時半。これから会社に行ったら13時過ぎ。もう出勤したところで大して何もできないじゃん、と思い、半休だった予定を全休に変更すべく会社へTEL。

 

帰宅して、ぼー、として、日記をちまちま書いて、寝て、ちまちま日記を書いて、そうして1日を終えようとしている。明日はちゃんと働こう。連休明けで仕事が溜まっている。

でも、去年体調を崩してから(体調というか精神というか)、無理して働くのはやめようって決めた。しんどい時は遠慮せず休む。そりゃ、罪悪感もある。みんな働いてるのに、おれは何してんだろう、なんで天井見て1日を終えてしまうんだろう、と悲しくなる。でも、それが休養というものなら仕方ない。死ぬよりはましだ。最近、死にたいとあまり思わなくなった。酒に身を任せて泣きながら腕を切りつけていた自分が嘘のようだ。傷痕だけが痛々しく残っているけれど、まぁそれも、自分が生きてきたことの足跡👣的なもんだろう。火葬されたら、全部、灰になるんだから気にしない。

 

明日働いたらまた土日! なんか楽しいことがあれば良いな〜!! 頑張るぜ、はっけよい、のこった!!(ガリガリの体躯で四股を踏む)

 

では。