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就職というものについて、真剣に向き合わなければいけない時が来てしまった。自分に向いている仕事、自分がやりたい仕事、そんなものは実際にその仕事をやってみないと分からないのに、どうやって決めれば良いのか分からない。

実際に自分がどんな仕事に就くべきなのかが分かっていて就職活動をしている人間なんてほとんどいないのだろう。

それでも社会で生き抜くためにはお金がいる。お金を手に入れるためには仕事をしないといけない。だから就職活動をする。いたってシンプルな理屈である。

お金なんてシステムがあるから、人生は難しくなってしまうんだ!なんてことを考えたところで、その事実は変わらないしどうにもならない。

 

じゃあ、せめて、何を大切にしたいのかで仕事を考えようと思う。

 

自分が大切にしたいこと。

 

これまでの人生、大切にしたいことなんてほとんど見つけられなかった。

自分のことなんて正直どうでも良いと思ってしまう人間なので、自分のために働こう!とか思えない。

家族を大切にしよう!とは思うけれど、僕は家族が少し苦手だ。理由なんてないけれど、昔から、苦手だ。だから、そこを一番には考えられない。

正直なところ恋人が一番大切だと思う。恋人なんて関係がいつどうなるか分からないのにバカだなあ、と言う人がいるのも分かる。保証のない関係のために仕事を選ぶなんてバカだなあと実際に思う。

でも、頭では分かっていても、どうしてもそれが一番大切に思えてしまうのだから仕方ない。

自分が大切にしたいものくらい自分で決めれば良いじゃないか。それで後悔したって良いじゃないか。自己責任。

 

みんな口を揃えて自分のことを優先しなければ後悔するぞ、と言う。

でも自分のことなんて最初からどうでも良いのに、そんなことを言われても困る。なんでみんなそんなに自分が大切なんだろう。

自分はどうなろうが、好きな人を幸せにしてあげたい。そう考えることしかできない人間なので、もう、そうやって生きていくしかないじゃないか。

もちろんそこには覚悟が必要だ。捨て身で生きる覚悟。誰かを幸せにするために自分を削る覚悟。

上手くいく保証はない。けれど、上手くいくように頑張ることはできる。

 

回り回ってそれが自分のためにもなるでしょう?

 

やりたいこと。僕が好きな誰かの幸せを作りたい。それだけ。それが今まで生きた中で唯一見つけることができたやりたいこと。

 

そのために、お金がいる。仕事がいる。シンプルな理屈だ。

 

そして、自分という人間が必要不可欠。

 

自分じゃなきゃできないことなんて無い。仕事においても、恋愛においても。

お前にしかできない、なんてのは理想でしかない。本当は誰だって代わりのきく存在でしかない。

 

だから、僕は悲しくなる。

 

自分が自分であるためにはどうしたら良いのか。アイデンティティの確立。

僕みたいな人間は一生モラトリアムを生きなければならない。

バカだから。

 

自分が自分である理由なんてどこにもない。たまたま、僕は僕に生まれてしまっただけだ。

 

それを受け入れてくれる人がいるならば、僕はその人を幸せにしたい。というか、しないといけない。それだけ。